梨泰院・転倒事故 現場路地の外壁は「違法建築」と指摘 事故前から“危険”伝える通報相次ぐも警備計画に反映されず
韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で156人が死亡した転倒事故で、事故原因の捜査が続いています。現場から中継で伝えます。
現場の通りを含む周辺は事故の影響で5日まで哀悼期間として休業する店が多く、事故以来、閑散とした雰囲気が続いています。
この通りにはホテルがあり、濃いピンク色の外壁があります。韓国メディアは、この外壁があることで本来必要な道幅4mが確保できず、道幅が3.2mしかないことから、外壁は違法建築にあたると指摘しています。
また、韓国の警察トップは会見で、事故が起きる前から梨泰院に多くの人が集まり危険だと伝える通報が多数あったと明らかにしました。
韓国メディアは管轄の警察署が事故の可能性を事前に指摘していたものの、機動隊が配置されないなど警備計画に反映されなかったと伝えていて、警察の対応に批判が強まっています。
韓国政府によりますと、死者は1日に新たに1人増えて156人となり、日本人留学生の冨川芽生さん(26)と小槌杏さん(18)を含む全員の身元が確認されています。冨川さんと小槌さんの家族は先月31日に韓国を訪れていて、遺体を日本に搬送する手続きが進められているとみられます。