イタリア総選挙は、中道右派連合が上下両院で過半数の議席を獲得する見通しで、極右政党の党首がイタリア初の女性首相に選出されるとみられています。

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イタリアの総選挙で“勝利宣言”をしたのは、極右政党「イタリアの同胞」党首のメローニ氏です。

「イタリアの同胞」党首　メローニ氏（45）
「これは多くの人々にとって、誇りと涙と抱擁の忘れぬ夜となるはずです」

地元メディアは出口調査の結果をもとに、中道右派連合が上下両院で過半数の議席を獲得する見通しだと伝えています。それに伴い、メローニ氏がイタリア初の女性首相に選出されるとみられています。

「イタリアの同胞」は独裁者ムッソリーニの「ファシスト党」の流れをくむ政党で、BBCによると、メローニ氏は15歳の時から、ネオ・ファシスト政党の青年組織の活動に加わったとされています。

今回の選挙では、ロシアのウクライナ侵攻で生活費が高騰する中、野党として政府を批判してきた「イタリアの同胞」が国民の不満の受け皿になった形です。

右派勢力にはロシアへの制裁に批判的な意見もあるため、EU（＝ヨーロッパ連合）の足並みが乱れる懸念も出ています。