ロシアを訪問中の北朝鮮・金正恩総書記は16日、ウラジオストクにある航空宇宙軍と海軍の拠点を視察しました。

金総書記は、16日午前、ウラジオストク郊外の駅に到着し地元知事らから歓迎を受けました。

金総書記は、その後、郊外の飛行場でショイグ国防相に出迎えられ、航空宇宙軍の戦闘機や爆撃機を視察しました。その際、ショイグ国防相はウクライナでの戦闘でも使われている極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載した戦闘機も披露しました。

ショイグ国防相はまた、ミサイルが搭載可能な爆撃機の航続距離について次のように説明しました。

ショイグ国防相「この爆撃機はモスクワから日本まで行って戻ることもできる」

その後、金総書記は、ロシア太平洋艦隊の拠点を訪れ、フリゲート艦を視察しました。ロシア側からは巡航ミサイル「カリブル」を効果的に使用できるようにする、新しい制御システムなどについて説明を受けたということです。

今回、北朝鮮とロシアとの軍事協力について具体的な事は明らかになっていませんが、一連の日程は軍関連の視察が目立っていて、軍事面での連携強化を誇示する思惑もあるとみられます。