ロシアを訪れている北朝鮮の金正恩総書記は16日、ウラジオストクに到着しました。金総書記はこのあと太平洋艦隊の演習などを視察する予定です。

金総書記が乗る特別列車は日本時間の16日午前8時前、ウラジオストク郊外の駅に到着しました。金総書記のウラジオストクでの予定について、プーチン大統領は、太平洋艦隊の演習を視察するほか、極東連邦大学の研究施設を訪問すると明らかにしていて、ショイグ国防相とも会談するとみられます。

金総書記が乗ったとみられる車はその後、警備車両に先導され駅を離れました。

北朝鮮メディアは16日朝、金総書記がハバロフスクで戦闘機を製造する工場を訪れた際の様子について伝えました。この工場は2002年に父の金正日総書記も訪れています。金総書記は最新鋭のステルス戦闘機「スホイ57」に乗り込んで説明を受けたほか、主力戦闘機「スホイ35」の試験飛行を見学し、ロシアの戦闘機の生産能力を高く評価したとしています。

今回、北朝鮮とロシアとの軍事協力について、具体的なことは明らかになっていませんが、一連の日程は軍関連の視察が目立っていて、軍事面での連携強化を誇示する思惑もあるとみられます。