フランスの議会下院にあたる国民議会選挙で、決選投票の開票が進んでいます。事前の予測とは異なり、極右政党「国民連合」は第3勢力となる見通しです。中継です。

先週の第1回投票で得票率トップだった国民連合は大きく失速しました。マクロン大統領らが呼びかけた「反極右包囲網」が功を奏した形です。

地元メディアの予測では、左派連合が大逆転のトップとなりました。次いで、マクロン大統領率いる与党連合。国民連合は第3勢力のままとなる見通しです。

国民連合は、与党と左派が200を超える選挙区で候補者を一本化したことで、勢いをそがれた形です。

今後の焦点は、いずれの勢力も過半数に達していない中、政権運営を誰が担うかです。与党連合のアタル首相は「あす辞表を提出する」と先ほど話しました。左派連合側は「左派に政権を担当させるべきだ」と話しています。

一方、AFP通信によりますと、マクロン大統領は「選挙結果は誰が統治するかという問いに答えるものではない」とし、慎重に判断する考えです。

各勢力がどのように協力するかも不透明な状況のため、マクロン大統領は難しい議会対応を迫られることになります。