NASA（＝アメリカ航空宇宙局）は10日、2024年の地球の平均気温が観測史上最も高かったと発表しました。

NASAなどは10日、2024年の地球の平均気温は1880年の観測開始以来、過去最高になったと発表しました。2年連続の更新となります。

また、アメリカ海洋大気局によると、去年の南極海の海氷面積は、2023年に次いで過去2番目の小ささだったということです。

2024年は世界各地で異常な高温が頻発したほか、アメリカに上陸したハリケーン「へリーン」は1000年に一度の大雨を記録し、200人以上が死亡するなど、温暖化の影響とみられる自然災害が相次ぎました。

NASAのネルソン長官は「記録破りの高温と、カリフォルニアで起きている山火事を通じ、地球の変化を理解することが、これまで以上に重要だ」と警鐘を鳴らしています。

一方、トランプ次期大統領は、気候変動問題に対する国際的な枠組み「パリ協定」から離脱する準備を進めていると報じられていて、気候変動問題への先行きは不透明です。