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中国・習主席と独ショルツ首相“ウィンウィンの関係を追求するべき”

2024年4月16日 18:20
中国・習主席と独ショルツ首相“ウィンウィンの関係を追求するべき”

中国の習近平国家主席は、16日、中国を訪れているドイツのショルツ首相と会談し、両国はウィンウィンの関係を追求するべきだと強調しました。

習近平国家主席と、ドイツのショルツ首相は16日午前、北京市の釣魚台迎賓館で首脳会談を行いました。

中国外務省によりますと、習主席は「中国とドイツの工業とサプライチェーンは深く絡み合っていて、市場の相互依存度は高い」と指摘しました。その上で、「両国の協力は『リスク』ではなく、未来へのチャンスだ」として「ウィンウィンの関係を追求すべきである」と強調しました。

また、欧米では中国の電気自動車の輸出が急拡大していることに警戒感が強まっていますが、習主席は「世界のインフレ圧力を緩和しただけでなく、気候変動問題に重要な貢献をしている」と正当化しました。

これに対し、ショルツ首相は「ドイツは保護主義に反対し、自由貿易を支持する。EUと中国の良好な関係促進へ 役割を果たした」と応じました。

さらに、両首脳はウクライナ侵攻についても議論し、国連憲章の趣旨と原則を守り、核兵器の使用や原子力発電所への攻撃に反対することで一致しました。

ドイツの訪中団には、BMWやメルセデス・ベンツなど大手企業のトップも含まれ、景気が低迷する中で、中国との関係改善を目指したい思惑があります。

一方の中国側も、習主席が近くフランスを訪問する予定で、ヨーロッパ各国と関係を強化することでアメリカが強める「対中包囲網」に対抗する狙いです。

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