【中継】中国・習政権、トランプ政権との“対話に期待”…今後どう向き合う?
アメリカの第47代大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。トランプ大統領の就任を受けた中国の反応について、北京から中継です。
中国外務省は、トランプ政権との意思疎通を強化したいとの意向を示しました。
中国外務省・報道官
「中国は、相互尊重、平和共存、ウィンウィンの原則に基づき、アメリカとの対話と意思疎通を強化し、相違点を適切に管理し、互恵協力を拡大することを望んでいる」
中国への厳しい対応を明言してきたトランプ大統領ですが、就任演説では中国への強い批判や関税引き上げに言及はなく、中国メディアも就任式の様子を淡々と伝えています。
ただ、中国のシンクタンク関係者は、「トランプ氏は、移民問題などが片付けば、すべてのエネルギーを中国との対立に費やしてくるだろう。ことし後半には米中対立が激しくなる」と指摘しました。
――中国はどのような姿勢でトランプ政権と向き合っていくのでしょうか。
まずは、トランプ氏へのできる限りの気遣いをみせて、出方を探るという姿勢です。
就任式には、韓正国家副主席を派遣し、習主席を招待したトランプ氏のメンツを立てました。
中国共産党関係者は「最初からけんか腰でいくつもりはないし、できれば関係を改善したい。ただ、いつトランプ氏にはしごを外されるか分からず、難しい対応を迫られている」と本音を漏らしました。
中国にとっては予想外に穏やかな船出にもみえるトランプ政権ですが、中国側は対抗措置の準備も含め、警戒を緩めていません。