日鉄とUSスチール、準備書面提出 買収計画めぐりバイデン氏ら提訴

日本製鉄とアメリカの鉄鋼大手USスチールは3日、買収計画をめぐりバイデン前大統領らを提訴した訴訟で、首都ワシントンの裁判所に準備書面を提出したと発表しました。
日本製鉄によるUSスチールの買収計画をめぐっては、バイデン前大統領が先月、日本製鉄による買収計画は、「アメリカの国家安全保障を損なう恐れがある」として阻止する命令を出しました。
日本製鉄とUSスチールは、命令の無効などを求めバイデン氏などを訴えた裁判に向けて3日、ワシントンの裁判所に準備書面を提出したと発表しました。
書面では、バイデン氏が国家安全保障ではなく、政治的な理由から当局に見せかけの審査を行わせた経緯を記したとしています。
その上で買収計画について、「アメリカの国家安全保障を脅かすものではなく、むしろ強化するものだ。これにより中国に対抗できる競争力を持ったアメリカナンバーワンの鉄鋼メーカーが誕生するということだ」と改めて主張しました。
来月17日までに原告と被告双方が主張を書面で提出し、その後、口頭弁論が行われる予定だということです。
最終更新日:2025年2月4日 10:12