日本時間21日未明にアメリカの大統領に就任するトランプ氏が大規模な支持者集会を開き就任初日に不法移民の強制送還にむけた大統領令に署名すると明らかにしました。

日本時間21日午前1時半から始まる就任式は、議会で行われます。トランプ氏は支持者を前に演説し就任初日から優先的に取り組む政策を挙げ、バイデン政権との違いをアピールしました。

トランプ氏「私たちの国をかつてなく偉大にする。4年間の長い衰退に幕を下ろし、アメリカの強さと繁栄尊厳と誇りに満ちた新しい時代が幕を開ける。そして間もなくアメリカ史上最大の強制送還作戦を開始する」

トランプ氏は就任初日から多くの大統領令に署名する考えを示していてFOXニュースは200本以上になると伝えています。トランプ氏は演説で最優先課題に掲げる不法移民の強制送還、エネルギーを増産し環境保護のための規制を削減する事などを列挙し「明日から歴史的なスピードと力で行動する」と強調しました。

ワシントンでは反トランプデモも行われましたが、1期目の就任時に比べ参加人数は減っています。国内の分断が続いているものの、世論調査ではトランプ氏への支持は前回就任時よりも高く、経済回復を望んでいる民意が現れた形です。

就任式は厳しい寒さが予想され、40年ぶりに屋内での開催に変更となりました。就任式の入場チケットは22万枚配布されていましたが収容人数は600人ほどで、多くの支持者が入れないためトランプ氏は近くの屋内アリーナで集会を行い就任式後に駆けつけて演説を行う予定です。