あなたは大丈夫? 暑さで“口が臭くなる” 気づかぬうちに不快な臭い…対策は
暑い日が続く中、東京・銀座のクリニックでは“口臭の悩み”を訴える人が増えているといいます。暑さと関係なさそうに思えますが、実はこの季節、体臭だけではなく、口臭への対策も必要な時期だといいます。口臭治療に詳しい専門家に聞きました。
◇
19日も午前中は日差しが照りつけ、蒸し暑い1日となった東京都心。“危険な暑さ”は和らいだといっても、最高気温は30℃を超えました。
こうも暑さが続くと、体の不調を感じる人も多いのではないでしょうか。
会社員(20代)
「夏バテしやすいなって。食欲なくなっちゃう時があります」
会社員(20代)
「朝起きた時とか体がだるいなって感じる時はあります」
◇
こうした中、暑さとは関係なさそうに思える悩みを抱えた人もいます。
慶友銀座クリニック 大場俊彦院長
「今みたいな特に暑い時は、口臭を訴える方も多くなる傾向があると思いますね。気持ち的に女性が多いかな、というのはありますよね」
都内で「口臭外来」を行う慶友銀座クリニックでは、男女問わず、口臭を気にする患者が増えているといいます。
◇
実は、今は体臭だけでなく、口臭への対策も必要な時期です。口臭治療に詳しい専門家に聞きました。
日本口臭学会・指導医 慈慶会・ほんだ歯科 本田俊一理事長
「暑いので汗をかきますね。だから口が非常に渇きやすくなります。そこに臭い物質があれば、乾燥したら臭いになりますね」
この時期、気をつけたい口臭の原因は「口の中の乾燥」です。
本田理事長によると、本来、唾液には消臭作用があるといいます。しかし夏場は汗をかくため体の中の水分が不足したり、口呼吸が増えたりするため、唾液の量が減少。その結果、口臭につながるということです。
本田理事長は対策として、「ガム」が有効だといいます。かむことで唾液の分泌が促されるということです。
◇
さらに、この時期かかせない水分補給にも、思わぬ落とし穴があるそうです。
本田俊一理事長
「スポーツドリンクとか清涼飲料水は糖が入っているんですけども、(唾液の)アミラーゼという酵素が分解して酸になるんですね、一時的に。口が酸性に傾くと、口臭って起こりやすい」
熱中症予防のために必要な水分補給ですが、スポーツ飲料などを飲んだ後は、水で口をゆすぐことで口臭を予防できるということです。
◇
東京・銀座の歯ブラシ専門店「メガデント」では今、口臭予防効果がある歯磨き粉や、舌専用のブラシなどが人気だということです。
店によると、舌の汚れを取ることで口臭予防につながるといいますが、注意点もあります。
メガデント 酒向淳店長
「通常の歯を磨く用だと舌が傷ついてしまいますので、できれば専門品を使っていただければと」
強く磨き過ぎて舌が傷つくと、逆に臭いの元になる恐れがあるといいます。
メガデント・酒向店長によると、「20~30秒優しく、汚れを外に出すような動き」を心がけ、専用の道具を正しく使うことが大事だということです。