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2022年8月4日 12:26

余命3か月と“宣告”も…イタリアンカフェを開いた“白血病と闘い続ける店主”の奮闘記

余命3か月と“宣告”も…イタリアンカフェを開いた“白血病と闘い続ける店主”の奮闘記

東京・葛飾区にある、SOY LOVE U(ソイ・ラブ・ユー)は去年11月にオープンした、イタリアン・カフェ。店のウリは、豆乳や野菜をふんだんに使った料理。人気メニューは、7種の野菜で仕上げた「パスタ」や「豆乳のチーズ」。中でも、リピート率が高いのが…国産豆乳をベースにしたソースを使った「舞茸の豆乳クリームパスタ」。

腕を振るうのは、店主の蝦名聖也さん、35歳。実は聖也さん、およそ5年「白血病」で過酷な闘病生活を送っていた。

IT関係の仕事でバリバリと働いていた29歳の時。身体のアチコチに、アザのようなモノが目立つように。診断の結果、伝えられたのは「急性リンパ性白血病」。すぐに治療を受け、骨髄移植をして退院出来るまで回復したものの、100日たらずで再発。その時、医師から告げられたのは「余命3か月」という厳しい現実だった。

「余命3か月って言われると悔しいとか悲しいじゃなくて、涙が止まらないんですよ。ずっと涙が止まらなくて」

その事実をSNSにつづると…友人だけでなく、見知らぬ人からも応援のコメントが寄せられた。それらの言葉を励みに「2度目の骨髄移植」を受け、日常生活が送れるまでの体に。回復を支えたのは、母・明美さんの献身的な「食のサポート」。「栄養は出来るだけ点滴ではなく、口から入れて欲しい」そう考えた、母・明美さんは…当時、飲み込む力すらなかったという聖也さんに、ほぼ毎日、栄養価の高い物をペースト状にして病室へ持っていったという。

「治療」「本人の努力」、そして「母の支え」。症状は、やがて寛解状態まで回復。病と闘う勇気をくれた友人や、見ず知らずの人たちの励ましも、大きなチカラに。

「折角もらった命、これからは人のために生きたい」。余命3か月を告げられた、あの日から4年。自らが経験した「食の大切さ」を少しでも伝えられればと、昔から料理好きだった聖也さんは、店をオープン。

「闘病中の事を考えると、なるべく食べやすくした方が腸内環境が悪い方とか、体調が悪い方とか消化がよくなるので」

お客さんの中には「病気してる人の本当の希望の星。頑張ってるので私も頑張ろう」という人も。自らも白血病と闘った、競泳の池江璃花子さんも来店している。

思い描いた店は開けた。しかし、治療の影響は大きく、長く歩く時には杖が欠かせない。さらに「今後6倍くらいの確率でがんになる可能性がある」再び、がんになるリスクは、高いという。決して無理はしてほしくないと思いながらも、母・明美さんは息子のチャレンジを応援している。

店を開いて8か月。聖也さんは、今…

「余命3か月って言われた人間が作った物が手に届くことによって、あたたかい気持ちになれたりとか、お客様が勇気をもらったって聞くと僕もうれしくてあたたかい気持ちもらってますし、そういった存在になり続けられたらうれしいなと思って、日々頑張って踏ん張っています」と話している。


※詳しくは動画をご覧ください。(2022年8月2日放送「news every.」より)