「大変悲しい」11年ともに暮らした愛猫ミール失い佐竹知事 「6月からがんの治療をしていた」
佐竹知事はロシアのプーチン大統領から贈られたシベリア猫のミールが病死したことについて記者会見を開き、死因が消化器系のリンパ腫だったと明らかにしました。秋田とロシアの友好の架け橋となったミール。佐竹知事は「いつかロシアとの交流を再開したい」と述べました。
県庁で記者会見を開いた佐竹知事。ミールの死を改めて公表しました。
佐竹秋田県知事
「あたしもね、あの~長い間ね、ミールくんと一緒に過ごしましたんで、大変悲しい思いをしています。」「ミールくん入れて4匹(飼っていた)。ミールくんが亡くなったんで、今3匹です。残されたネコもね、なんとなくね、ミールくんの、死期を感じるように、ミールくんが息を引き取る時にそばで見てました。」
ミールが佐竹知事のもとに来たのは今から11年前の2013年でした。
佐竹知事「(名前は)ミールです。ミール、ロシア語の。これは日本語で訳すと“平和”という意味です。」
県は東日本大震災の支援に対するお礼として2012年にロシアのプーチン大統領に秋田犬を贈りました。ミールはその返礼として翌年、秋田に。
自他ともに認めるネコ好きの佐竹知事が飼育することになりました。
●あやす佐竹知事「♪おちょちょ、おちょちょ」
当時、佐竹知事はミールへの溺愛っぷりをこのように話していました。
佐竹知事
「ミールはね、おなかをなでるとね、ありったけ仰向けなってね。」
記者
「バンザイして?」
知事
「完全に股開いて手を開いて、ね、こうなでるでしょ。あど、あ~こでらいねって(堪えられない)、はあ~」
約11年、ミールと暮らしてきた佐竹知事。がんの一種である消化器系リンパ腫の治療を6月から続けていたことを明かしました。
佐竹知事
「11月末ごろからね、相当弱ってきて、何回か獣医さんに行って点滴治療を続けましたが、ついに12月3日朝4時に、まあ・・家族に看取られまして息を引き取ったという。そういうことです。」
また、佐竹知事はいつかはロシアとの交流を再開したいと述べました。
佐竹知事
「元々、秋田とロシアはですね、ウラジオストク、ハバロフスク、友好協定結んでますんで、そう、いろんな、交流ありますんで、またロシアとの交流が復活できるような、そういうふう平和な状態になってほしいと思ってます。」
12年余りの生涯を終えたミール。県は追悼の意味を込めミールが秋田に来てからを映像にまとめ、ホームページで公開しています。
一方、プーチン大統領に贈られた秋田犬のゆめについて佐竹知事は「大統領と一緒に撮影した写真が公開された2013年以降、情報がない」と述べました。
ゆめは現在12歳。大型犬ですから人間だと80代後半にあたると言われています。