【岡崎市初】東公園動物園がクラウドファンディング開始 開園から41年・・・動物の高齢化や施設の老朽化受け 愛知
岡崎市は22日、運営する東公園動物園(欠町)について、新しい動物の確保や施設の補修のためのクラウドファンディングを開始した。同市がクラウドファンディングを行うのは初めての試みだ。
東公園動物園は、1983年に開園した市が運営する動物園で、入場料は無料。代名詞であるアジアゾウ「ふじ子」を筆頭に、ラマやヒツジ、モルモットなど29種、約170頭の動物が飼育されている。昨年は約23万人が訪れ、家族連れや近隣住民など、幅広い年齢層が訪れる地域密着型の動物園だ。
今回クラウドファンディングを行うことになったきっかけは、主に動物の高齢化と施設の老朽化。入園料が無料のため市の予算のみで運営していることもあり、新たな動物の導入や、大きな施設の改修は難しい状態が続いていたという。
目標金額は820万円で、ラマやヒツジなどの動物の購入費と、ふれあい広場の柵の修繕、ラマ舎に日除けや雨除けの設置などを行いたいとしている。ラマはオス、メス、一頭ずつの購入を希望していて、将来的には繁殖にも期待しているという。
クラウドファンディング(リターン有り)は3000円から参加でき、リターンとして園に飼育されている動物にちなんだグッズや、エサやり体験、新しく仲間になった動物への命名権などが用意されている。期間は7月19日までの予定だが、すでに完売となっているコースもあるそう。リターンが不要という人に向けて、口座振り込みによる支援も受け付けていて、金額は支援者が自由に決めることができる。
同市はこの取り組みを通して、「動物たちがこれまで以上にいきいきと暮らし、世代をこえて愛される市民の憩いの場であり続けられるようにしたい」としている。