関西線「名古屋~伊賀上野」の直通列車を起爆剤に 需要喚起と観光資源をアピール JR西日本と三重県
沿線の自治体は人口減少、少子高齢化が進み、JR西日本によると、所定の区間での1日あたりの平均輸送人員を示す区間別輸送密度は、2023年度に942人で、昨年度までの3年間の平均収支は、約16億3000万円の赤字だということです。
そこで三重県は去年、沿線地域の企業や学校に潜在需要調査を実施。その結果、駅から目的地までの2次交通の確保や利便性の向上が必要とされたものの、通勤や通学の乗車需要は底堅い状況であることがわかりました。
また、外国人客によるインバウンド需要も年々上昇しており、関西の大都市圏や名古屋からの誘客強化により乗客数の増加につながると、三重県の関係者は指摘します。
伊賀市の担当者も「観光客を増やす起爆剤となる可能性を秘めている。結果として、関西線の利用客も増えるのではないか。」と期待感を示しています。
実証運行に先立ち、三重県とJR西日本は、亀山~加茂区間の12駅で何回でも途中下車できる往復きっぷの販売を11月から始めました。沿線の飲食店や観光施設で利用できる1000円分のクーポン割引券が付いて、名古屋駅発4900円、京都駅発2900円、大阪駅発は3400円です。来年2月16日(日)まで、日本旅行予約サイトで購入できます。