寝不足ニッポン “睡眠の質”高めるサービス続々…ホテルで“睡眠分析プラン”も
今年の新語・流行語大賞に「Yakult(ヤクルト)1000」がトップ10入りするなど“睡眠の質”の向上を求める人も多いのではないでしょうか。“睡眠の質”を計測するサービスや、節電しながらも、ぐっすり眠れるというグッズも登場しています。
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7日、街の人に「最近、困っていること」を聞いてみました。
50代
「年末なので友達とお酒を飲みにいったりする会が…。寝不足だなと感じることあります」
30代
「夜寝ている時に何度か起きてしまうことがあって、それで寝不足を感じる」
20代
「今、眠いです。今、とても眠たいです」
今年1月、コロナ禍で行ったフランスベッドの調査では、睡眠に不満を抱えている人は、61.9%に上りました。
さらに、最近はサッカーワールドカップの影響で、列島はまさに“寝不足ニッポン”。
そのような中、今年の新語・流行語に、「Yakult 1000」がトップ10入りしました。“睡眠の質向上”などの機能性表示食品として、生産が追いつかないほど人気になっていて、現在も、宅配用はネットでの新規注文を休止しているといいます。
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千葉市にある大型スーパーでは、寝具コーナーの売れ行きが例年の1.2倍になっています。
取材中に出会ったのは、サッカーのユニホームを着た親子連れです。連日、ワールドカップの日本戦を見過ぎて寝不足気味で、ベッドで寝心地を確認していました。
「気持ちいい」
「ね、気持ちいいね」
“いびきがうるさい”という夫のために、枕を誕生日プレザントとして購入しました。
枕を購入した客
「いびきしていると熟睡感がないのかなって思って、安眠できるといいかなと」
売れ筋は、この腰まである長い枕。頭や腰など、体のラインにフィットするデザインが特徴です。(ホームコーディ まるごと支えるマットレスピロー 5478円)
イオンリテール・住居余暇本部 寝具担当・松澤亮さん
「ちょうど、ここ(腰)の隙間を埋めるような、より自然な寝姿勢と」
隙間がないことで、リラックスした寝姿勢となり、快適な睡眠につながるといいます。
“着る毛布”という商品もあります。汗などの水分を熱に変換するという、あったか生地でエアコンを使わず、このまま寝れば節電にもなります。(ホームコーディ あたたか着る毛布)
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東京・日本橋にある「HAMACHO HOTEL」では、睡眠を分析できる部屋が登場しています。使うのは、ベルトのようなものです。
開発した「帝人フロンティア」新事業開発室 安井重成副室長
「ベルトの上に寝るだけで、睡眠の計測ができるサービス」
ベッドの上に敷いたベルト状のセンサーが、寝返りや呼吸の回数、心拍数などを計測。眠りの深さや疲労回復感など、“睡眠の質”を分析してくれるサービスです。
帝人フロンティア・新事業開発室 安井重成副室長
「睡眠を可視化できるということで、悪いところを見つけて、睡眠改善に取り組んでいただくと」
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一時、ネット販売で売り切れ続出となっていたのが、耳たぶなどに貼る、まるでイヤリングのような商品。中に発熱剤が入っていて、あっという間に温かくなります。(RelaxQ ほっとイヤリング 1320円)
フェリック 宮下洋一社長
「コロナ禍で寝られない方、睡眠に悩みを抱えている方が増えているので、睡眠前に使っていただいてもいいですし」
太い血管の近くに貼ることで、リラックスして、眠りやすくなるということです。