【優勝を目指して】 東京ディズニーシーのシェフが激戦のフランス料理コンクールに挑む『every.特集』
「優勝しかないですね」そう言って静かな闘志を燃やすのが、東京ディズニーシーのレストラン「マゼランズ」の小林力シェフだ。多くの有名シェフを輩出しているフランス料理のコンクールに挑戦するのである。東京ディズニーリゾートの看板を背負っての戦いになる。負けるわけにはいかない。
「マゼランズ」はテーマパークの中とはいえ、旬の食材にこだわった本物のフランス料理などが味わえるレストラン。小林シェフもこれまでフランスで本格的な修業を積んできた。一流の料理人が集まる東京ディズニーリゾートで働きたいと考え、3年前にここに来た。
小林さんは「プロフェッショナルな料理人がたくさんいて、コンクールで優勝している人もいる。そういった環境で自分も成長したい」と話す。
今回のコンクールで優勝すれば一流のシェフと認められる。それは自分のためだけでなく、ディズニーシーのレストランの実力を広く知ってもらうことにもなるのだ。
小林シェフはすでに全国42人の予選を勝ち抜き、決勝への準備に入っていた。練習はディズニーリゾートの中にあるアカデミーキッチンという特別な厨房。メニューの研究や人材育成のための施設である。
決勝の課題は、キノコを使った前菜とマスを使ったメインディッシュを3時間で作ること。小林シェフはキノコの前菜を得意なパイ料理にすることにした。鴨肉とクルミとキノコ3種類を入れてパイ生地で包み焼きにする。並みいる強豪から優勝を勝ち取るため考え出したメニューだ。しかし、焼き上がりが上手くいかない。
「全然ダメですね。考え直してやり直します」小林シェフの試行錯誤が始まった。総料理長の下村エグゼクティブシェフのアドバイスも受けながら、メニューの改善を続けた。
そしてコンクール当日。決勝を戦うのは9人。全国から集まったトップシェフばかりである。
ついに小林シェフの調理がスタート。順調に前菜の「パイの包み焼き」をオーブンで焼き始めるのだが、そこで想定外の事態が起きてしまう。
果たして決勝の行方は――
※詳しくは動画をご覧ください。(2024年1月15日放送「news every.」より)