福島県民が選んだ今年の漢字は?世相を表す2024年の漢字は「金」
12日、京都・清水寺で毎年恒例「今年の漢字」の発表が行われ、今年1年の世相を一文字で表す漢字は「金」でした。
メジャーリーグ・大谷翔平選手の大活躍やパリオリンピックで日本選手勢が飛躍した一方、元日から能登半島地震に見舞われた2024年でした。政局は自民党の裏金問題が直撃し10月の衆院選で勢力が大きく変わるなど、波乱の一年ともいえます。こうした1年を振り返り、福島県民はそれぞれどんな漢字を選んだのでしょうか。
エアレースパイロット室屋義秀さんが選んだ漢字は?
まずは県民栄誉賞も受賞しているエアーパイロットの室屋義秀さん。2024年はエアレースの世界大会「エアレースX」で再び世界一に輝きました。室屋さんの今年の漢字はというと?
■室屋義秀さん
「今年の漢字は「翔」です。エアレースXもシリーズ戦になって世界中を駆け巡って、大空を駆け巡った一年でした。いままで翔け続けてきて来年もまだまだ突っ走れるでしょう。元気なのでまだまだ」
物価高だった1年-6人家族が選んだ漢字は?
続いて11月に次女の赤ちゃんが生まれ、6人家族となった郡山市の平野さんご家族です。
■パパ・平野誠一さん
「私の今年1年を表す漢字は「増」です。家族が増えて楽しさも増えたし、家族の絆も増えたし、ということで「増」ですね。家族が増えて、喜びも増えて、出費も増えて、そういう意味で色んな事が増えた」
今年は、家計の負担が「増」えるニュースを多くお伝えしました。食卓に欠かせない「米」の価格高騰を始め、チョコレートなどのお菓子類も値上げに。来年も引き続き、値上げラッシュが続く予定です。
福島復興も道半ばの2024年-それでも
さて、復興の面はというと、福島第一原発で事故後はじめて燃料デブリを取り出すことに成功した2024年でした。復興も道半ばではありますが、廃炉に向けて少しずつ前進しています。そんな原発事故の被災地の1つ富岡町で、地域を盛り上げようとワインを造るのは遠藤秀文さんです。遠藤さんの今年の漢字は?
■遠藤さん漢字
「始です。2016年から富岡町でスタートしたワインの取り組み。今年、ワイナリーの建設が始まりまして来年の春からやっとオープンする。やっと富岡町の地でワインがスタートするということで始まり」
躍動のスポーツ界が選んだ漢字は?
パリオリンピックでは富岡高校出身・バドミントン混合ダブルスの渡辺・東野ペアが銅メダルを獲得。パラリンピックでは三春町出身・橋本勝也選手が活躍した車いすラグビーが金メダルを獲得し、話題に事欠きませんでした。
県内のプロスポーツではサッカーJ3の「福島ユナイテッドFC」が躍進。惜しくもJ2昇格は逃しましたがクラブ最高タイの5位でシーズンを終えました。来シーズンの続投が発表された寺田周平監督は今年の漢字に「楽」を選びました。
■寺田周平監督
「自分たちが楽しむことでファン・サポーターの皆さんにも我々のサッカーを楽しんでほしい。プレーオフの緊張感がある中でも楽しめるかを言い続けてきたのでこの言葉を選びました。来年は、今年昇格にあと一歩というところまで近づけたので、我々の目標であるJ2昇格を達成して福島の皆さんに喜んでもらいたい」