米の価格が高止まりする中、福岡県筑前町は全ての町民に新米5キロを無料で配ることを決めました。

筑前町の人口は現在およそ3万人で、全ての町民を対象に、地元産の新米5キロを無料で配ります。先週の臨時議会で、新米を配布するための事業費およそ1億1900万円を含む補正予算案が可決されました。

■筑前町・田頭喜久己町長
「物価高・米価高の状況の中、まさに我が町の米の出番だと思いました。ぜひ町民の方々に筑前町のおいしい新米を食べていただきたい。」

今シーズンの新米が出回り始め、品薄は解消されてきましたが、米の価格は高止まりしています。

■町民
「子どもを育てている身としても、ありがたい。（米の）消費が多く、値段も上がっているので助かります。」
「うちはお米を売っているが、月の前半でもう売り切れなので。（販売できる）量が決まっている。住民の方も我々も助かる。」

新米を提供する地元の農家からも、歓迎の声が上がっています。

■やまびこ農産・焼山丈彦さん
「地元で作ったお米を地元の方に食べてもらい、この土地で育ったお米なんだなと少しでも味わってほしい。」

筑前町は11月中に各世帯に対して引換券を送る予定で、12月14日から19日の間に地元のJAの施設3か所で新米を受け取ることができます。