実在したかどうかの議論が続く福岡城の「天守」についてのニュースです。城の専門家などで作るグループが20日、天守の復元に向けた議論などをまとめた提言を来年、福岡市に提出する考えを示しました。

■懇談会・山中伸一 座長
「シンボル的な存在としての天守というのを復元したらどうか。福岡の歴史や文化を感じてもらって、また次の世代につなげていく。」

提言をまとめるのは、福岡城天守の復元に向けた議論を深めている「福岡城天守の復元的整備を考える懇談会」です。

懇談会では、これまで6回の専門家による意見交換や、市民アンケートをもとに「天守」の復元に関しての課題や資金調達の方法などを議論してきました。

そして、議論を踏まえた提言を、来年をメドに福岡市に提出することを明らかにしました。

城などの復元をめぐっては、以前は歴史的建造物の記録となる写真などの史料が必要でしたが、文化庁は基準を緩和し、一定の条件を満たせば、復元を許可する「復元的整備」という考えを示しているということです。