【異変】嬉野温泉の源泉の水位が低下 日本三大美肌の湯に何が「深夜の利用を控えて」
日本三大美肌の湯としても知られる佐賀県の嬉野温泉。24日も多くの韓国人旅行客の姿がありました。
■韓国人観光客
「ハーイ。」
「すごくいいです。」
嬉野温泉は九州有数の人気の観光地で、3年前に西九州新幹線の駅が開業し、観光客も増えています。その一方で、ある異変が起きていました。
■阿部まみアナウンサー
「この温泉地の命とも言える源泉の水位が低下しているんです。」
佐賀県によりますと、嬉野温泉の源泉の水位は4年前は年平均で50メートルありましたが、去年、一時的に40メートルを割り込み、1960年以降、最も低くなっています。
地元の旅館組合や嬉野市が24日午後3時すぎ、会見を開きました。
■嬉野市・早瀬宏範 副市長
「コロナ禍前と比べ観光客が増えたことにより、旅館などで温泉の利用量が増加している。」
温泉の利用量の増加などにより、源泉の水位が低下していると説明しました。その対策として、市内のホテルでは。
■阿部アナウンサー
「各部屋には、温泉資源の保全のため、深夜から翌朝5時までの利用を控えるようチラシが張ってあります。」
利用客に対し、深夜の時間帯に温泉の利用を控えてもらうよう組合でチラシを作成したり、温泉のくみ上げ量を抑えたりと、対策を進めています。
■嬉野温泉旅館組合・山口剛 理事長
「このすばらしい日本三大美肌の湯をこの先、次世代に残していくのが私たちの使命です。」
観光客が増える一方で、「持続可能な観光」のあり方を考える必要があります。