【期待】河村勇輝選手がNBAに挑戦 FBSの取材に語っていたこと 恩師もエール「いい顔をしてる」バスケ部の後輩「憧れ」 スポーツ店ではグリズリーズのグッズを発見 福岡
パリオリンピック・バスケットボール男子日本代表の河村勇輝選手が、世界最高峰のアメリカ・NBAへの挑戦を自身の口で語りました。母校である福岡第一高校からも、大きな期待が寄せられています。
9日午後3時半、晴れやかな表情で報道陣の前に現れた、福岡第一高校出身、23歳の河村勇輝選手。
■福岡第一高校出身・プロバスケットボール 河村 勇輝選手(23)
「このたび、メンフィス・グリズリーズからエグジビット10のオ ファーを受け、チャレンジする決意をいたしました。夢の実現のために、必ず日々精進して頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いします。」
世界最高峰のバスケットボールリーグ、アメリカ・NBAへの挑戦を力強く宣言しました。
複数のチームからオファーがあったという中、テネシー州が本拠地の『メンフィス・グリズリーズ』を選択しました。
■河村選手
「自分にしかできない、自分の強みというのもあると思う。より最高の自分でいられるように、ハ ードワークを続けたいと思います。」
身長172センチの河村選手は8日に発表されたパリオリンピック日本代表に選ばれています。7日に行われたオリンピック前としては最後の強化試合、韓国との一戦にスタメンで出場し、17得点・9アシストの活躍をみせるなど、司令塔としてチームの勝利に貢献しました。
河村選手がメンフィス・グリズリーズと合意したのは、“エグジビット10”という契約です。『無保証での最低年俸』という内容ですが、NBAの舞台に立つための重要な一歩となります。日本代表の渡邊雄太選手も、この契約からNBA本契約を勝ち取りました。
■河村選手
「無保証で、自分が覚悟を持って戦いぬかなければ行けない場所だというのは自分が分かっているので、より一層努力をし、日々精進していければいいなと思っています。」
2023年12月、FBSの取材で、河村選手はすでに、海外でのプレーを見据えていました。
■河村選手(2023年12月)
「オンラインで英会話を学んだり、本でちょっと勉強したりとか。いつかは海外でプレーするということになれば、共通言語は英語になると思いますので。最初の段階で、スタートラインにしっかり立てるようにしておきたい。」
そして9日、福岡市南区の福岡第一高校では。
■阿部まみアナウンサー
「河村選手の母校では、河村勇輝先輩ありがとうと大きな垂れ幕が掲げられています。」
バスケ部は、多数の全国優勝を誇る強豪校です。河村選手も高校時代に、全国大会で4回タイトルを獲得しています。
そんな河村選手について、後輩達は。
■バスケ部
「憧れの存在です。相当練習していた自信がすごいと思うので、NBAにぶつけてくれると思います。」
「みんなで応援しています。頑張ってください。」
さらにバスケ部の恩師である井手口監督も、河村選手の挑戦にエールを送ります。
■井手口 孝監督
「7日の朝、LINEがきて、みなさんに感謝だねと(伝えた)。はい、その通りですと(返信があった)。いよいよ1番高いところに挑戦。いい顔していますよね。覚悟を決めたという。ほんの少し大丈夫かなというのはありますが、彼ならやってくれるだろうと期待。」
一方、9日、福岡市のスポーツ用品店を訪れると。河村選手が着用するモデルのシューズは7月5日に発売されたばかりですが、すでに在庫が少なくなっているといいます。
■スーパースポーツゼビオ福岡天神店・尾堂大樹さん
「自分も河村選手のようになりたいといった子どもたちが買いに来ます。」
河村選手が契約に合意したNBAのグリズリーズのグッズは現在、帽子とキーホルダーのみの販売です。
■尾堂さん
「これからの河村選手のNBAでの活躍の期待を込めて、これからどんどんアイテム数を増やしていこうと思っています。」
高校時代を過ごした福岡からも、大きな期待が寄せられる河村選手。自身が挑戦する姿が子どもたちの目標となればと話します。
■河村選手
「チャレンジする大切さ。僕はチャレンジすることだけで満足しているわけでもないですし、まだスタートラインにも立っていないと思っているので。このサイズ(身長)でもNBAに挑戦して、コートに立つことができるんだと証明して、一人でも多くの小さな子どもたちがバスケットを始めるきっかけ、 バスケットを始める原動力になれればいいなと思っています。」
メンフィス・グリズリーズとの契約は9月に結ぶ予定で、その後、渡米しトレーニングキャンプに参加します。10月に開幕するNBA新シーズンでの本契約を目指します。