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ユネスコの無形文化遺産に登録 秘境・祖谷に遺る日本の原風景「西祖谷の神代踊」奉納【徳島】

2024年8月2日 20:00
ユネスコの無形文化遺産に登録 秘境・祖谷に遺る日本の原風景「西祖谷の神代踊」奉納【徳島】
7月30日、徳島三好市西祖谷山村善徳天満宮で、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「西祖谷の神代踊」が奉納されました。

花笠が揺れ、扇子が優雅に舞います。

祖谷のかずら橋」がある善徳集落、標高1000mを越す山の頂が踊りの舞台です。

「神代踊」は雨乞い踊りが起源とされ、毎年、旧暦の6月25日に地元住民による善徳神代踊保存会などが奉納しています。

当日は保存会のメンバーのほか、地元の檪生小学校の児童など約40人が参加しました。

神事が執り行われた後、女性は手作りの花笠を被り出番を待ちます。

保存会は高齢化が進みメンバーの確保に苦労していますが、2024年は新たに30代・40代の若手4人が加わり、大太鼓とほら貝を担当しました。

地元の住民らが見守る中、ほら貝の音を合図に天狗や踊り子が境内に踊り込み大きな円を作っていきます。

男性は、翁の面をつけて踊る「露払い」や、暴れ獅子など、様々な役を演じます。

1100年以上続くとされる「神代踊」、様々な人が協力し合って2024年も無事に奉納されました。

最後は、一般の人も加わり踊りの輪を作りました。

秘境・祖谷に遺る、日本の原風景です。

(詳しくは動画で)
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