障害と向き合った避難生活 熊本地震から8年10歳少女が描いたポスターが大臣賞に
2016年4月の熊本地震からまもなく8年を迎えます。障害がある中、避難生活を乗り越えた当時3歳の少女が、この度、熊本県から表彰されました。描いた絵に込められた思いとは。
3月13日、県庁で開かれたのは、障害のある人たちの表彰式です。スポーツや、文化、芸術などで優秀な成績を収めた74人に表彰状が贈られました。その中の一人、山田姫音さん(10)。姫音さんが描いた熊本市の障害者週間のポスターが、今年度、全国574点の作品から内閣府特命担当大臣賞に選ばれました。
■熊本県 蒲島郁夫知事
「おめでとうございます」
■山田姫音さん
「夏休みの最後に頑張って描きました。一人で全部描きました」
自閉症の姫音さん。生まれた時から胃が小さく、管を通して栄養や薬を送る「胃ろう」が必要です。熊本地震当時3歳だった姫音さんは、母の希さん、きょうだいと4人で熊本市の指定避難所で過ごしました。兄の彩仁さんと姉の夕葉さんも自閉症や腸などの病気を抱え、たくさんの薬を必要とする避難生活。家族で障害と向き合ってきました。
10歳に成長した姫音さん。今も胃ろうや吸引・吸入が必要で、小学校の特殊学級に通っています。今回、受賞したポスターは、学校生活の様子を好きな絵に描いたものです。
■母の希さん
「小さかった子が絵を描いて、賞状までもらってきてくれるからとてもうれしい。周りの人たちに助けられてここまでこられたと思っています」
作品の題名は「私の大切なおともだち」。手を取り合う様子を描きました。
Q友だちは?
■山田姫音さん
「めっちゃやさしい」
Qどんな気持ち?
「家族や友達がめっちゃ大好き」
それぞれの個性を認め合い、仲間や家族とともに歩みます。