乗務員も駅の人も「おめでとう」地元の高校3年生を乗せた南阿蘇鉄道の卒業列車運行
南阿蘇鉄道の高森駅に集まったのは、3月に卒業する高森高校の3年生約20人です。
■生徒
「いつも電車に乗ると面白いアナウンスが流れていたので、とても明るい気持ちになりました」
「私たちを運んでくださり、ありがとうございました」
卒業列車は、通学で列車を利用していた地元の高校生たちに卒業前の思い出をつくってもらおうと、南阿蘇鉄道が毎年、企画しています。生徒たちを乗せて走るのは、12日に営業運転でのラストランを終えた車両です。
(運転士の案内アナウンス)
「令話5年度、高森高校卒業のみなさん、卒業おめでとうございます!かんぱーい!」
大手飲料メーカーのCMの舞台となった見晴台駅では、出演者になりきって記念撮影です。
列車の中では、長陽駅の駅舎でカフェを営む駅長が特別にスイーツをプレゼントしてくれました。
■長陽駅でカフェを営む 久永操駅長
(歌)「おめでーとー卒業ー」
去年、7年3か月ぶりに全線再開を果たした南阿蘇鉄道。全区間で運行するのは、熊本地震以来約8年ぶりです。生徒たちは、友人との特別な時間を過ごしながら、いつもの風景を目に焼き付けます。
■生徒
「今までの高校3年間の記憶がフラッシュバックしてきて、いい思い出があったと感じた」
■生徒
「毎日乗ってたんですけど、運転手の方が『いってらっしゃい』っていつも言ってくれてたので。今日一日頑張ろうと思って学校に行くことができました。みんなと一緒に乗るの初めてだったので、すごく楽しかったです」
生徒たちの笑顔であふれた南阿蘇鉄道の卒業列車。阿蘇の景色の中を走るにぎやかなひとときとなりました。