"跳ぶように売れる!?"全国初 高校の不要備品をネットで販売 生徒のアイデア
全国で2000万人以上が利用するインターネット通販サービス「メルカリ」。
このサービスを使い、高校生が循環型社会の実践に挑戦。全国初となる取り組みを取材しました。
12月の熊本市立千原台高校。生徒たちが見ているのは学校の備品です。その目的は…?
さかのぼること数十分、校長室に入る生徒の姿が。
■生徒
「失礼します。校長先生に話があってきました」
「現在使用されていない学校備品や不要品が多数あることに気がつきました。先日授業で経験したメルカリショップスを活用して、必要とする人へ届けることができないかと考えました」
千原台高校では、去年からインターネット上に店舗を開くことができる「メルカリショップス」を利用し地元商品を売る販売実習に力を入れてきました。
今回、生徒自らが授業の経験を生かして学校の不要品を販売したいと提案。このため、許可をもらいに校長室へ集まったのです。
■南弘一校長
「これらの品をメルカリショップスで販売することを学校長として許可します」
メルカリを活用して高校生が学校備品を売るのは全国初といいます。早速、売れるものを探しに不要品や備品がある旧校舎へ。
約30分後。40年ほど前の野球部のユニホームや記念品のコップ、校歌のCD。ラジカセも出てきました。
(ラジカセにテープを入れる)
■校長「鳴ったじゃん!」
今の高校生には新鮮なようで…。
■生徒
「きょう初めて見ました。自分がほしいくらい。見た目は全然悪くない」
中でも、生徒の一押し商品が…
■生徒
「絶対これは売れると思います」
使わなくなった跳び箱。長い間倉庫に眠っていたといいます。
■生徒
「やっぱ、学校関係者が買ってくれたらいいな」
販売するのは11点。きれいに写真を撮りメルカリショップスに出品します。
取材を続けていたその時…
■生徒
「売れた!売れた!」
早速売れたのは、校歌のCD!出だしは好調のようです。
出品から約1週間。学校を訪ねると…玄関に跳び箱が。
スポーツ塾が購入してくれました。定価で買おうとするとかなり高額なもののようですが…
■購入したFUJIスポーツ塾 田端康志郞さん
「たぶん7割とか半額よりも安い値段で買えています」
Q助かる?
「そうですね。チャンスだと思いました」
■生徒
「達成感はものすごく感じています。いろんな思いも込めて自分たちも発想に至ったので、子どもたちに楽しく跳んで、スポーツを好きになってもらいたい」
学校で使わなくなったものが誰かにとって必要なものに。循環型社会を学ぶきっかけになりました。生徒たちが出品した備品の販売は1月26日までで、売り上げは高校の学校備品の購入などに使われる予定です。