“嵐”から“青空”に…不安定な冬の空 居座る大寒波に石川県内も大雪影響続く
6日も各地で大雪の影響が続いた石川県内。
特に能登では、5日の同じ時間と比べて10センチ前後積雪が増えており、午後5時現在、輪島で18センチ、珠洲で29センチ、金沢で19センチ、白山河内で99センチなどとなっています。
こうしたなか、金沢市内では…
「ザクッ、ザクッ」
ボランティアによる雪かき作業が行われていました。
雪かきボランティア:
「きょうは氷になっているので、すごい重い、重いですね。住民の方が転ばないように、少しでもきれいに」
輪島市では海から壁のような発達した雪雲が迫り… あっという間に街なかの視界が真っ白に。
この大雪で、小松空港の羽田便1便、福岡便2便、能登空港の羽田便2便が欠航となりました。
七尾市の仮設住宅では、荒れた天気の合間を縫って住民が雪かきに追われていました。
除雪は業者が担当すると案内があったといいますが、この時点では…
住民:
「業者がやっていくっていう話やったんやけど…全然来んわ。10時頃に娘が帰ってくるもんで、わしも仕事行かんならんし」
すぐ近くには、こんな人も…
住民:
「ちょっと出れないかもですね。(スコップあります?) あります。部屋に帰れば… 大変だ、こりゃ」
スコップを手に戻りますが…
住民:
「歩いて仕事行った方が早いんじゃないかしら。自宅にいるときは車庫の中に入っていたので、車を雪の中放り出すのは初めて」
その後、なんとか車を出すことができました。
建物の扉の前の通路には降り積もった雪が…
記者:
「中から開けられないですよね?」
住民:
「年寄りの人だと開けられんわね。結構、高齢者が多いからね」
そして、大雪によるSOSはこんなところにも…
現場に駆け付けたのは、ロードサービスを提供するJAFです。
JAF利用者:
「完全にはまって3時間ぐらい雪かきしとったんですけど、とてもじゃないけど、自分1人の力ではとてもじゃないですけど、無理でしたので」
隊員が身動きが取れなくなった車にロープをかけ…
JAF利用者:
「ハンドル真っすぐにしとくな1回。そ~っとやな1回」
慎重に引っ張ること20分。ようやく車の救出に成功しました。
JAF利用者:
「これから気を付けます。もうこれ以上降らないでください。ありがとうございました」
その後もJAFへの出動要請は止まることなく…
JAF・齊藤 怜士 さん:
「ちょっとバーストでスペアもないんですよ」
こちらでは縁石に乗り上げた車のタイヤがパンクしていました。
JAF石川支部によりますと、この1週間で石川県内での出動件数は644件と、去年の同じ時期と比べて約1.4倍となりました。
JAF・齊藤 怜士 さん:
「慎重に、ゆっくり時間と心に余裕をもって運転してもらえるといいかなと思います」
気象台によりますと、7日夕方までの24時間で予想される雪の量は、いずれも多い所で加賀の平地で30センチ、山地で60センチ。能登は平地、山地ともに20センチ。8日夕方までは加賀の平地で30センチ。能登は20センチ。さらに9日日曜の夕方までは平地で10センチとなっています。
石川県内は、8日にかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みで、気象台では大雪による交通障害に注意・警戒するよう呼びかけています。