【そもそも.】確定申告とは?注意点は「定額減税」「医療費控除」「20万円の壁」
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「そもそも、確定申告って?」をテーマに、お伝えする。
申告期間が、2月17日に始まった。
仙台北税務署の熊谷さんに、話を聞いた。
まず、確定申告とは何か?
1年間の収入や経費を計算し、それに応じた所得税など税金の額を確定させる手続き。
一般的に、会社員の方は年末調整で所得税などが精算されるので、他に所得が無ければ基本的に申告は不要。
ただ、会社員の方でも申告が必要なケースがあり、申告することで税金の還付を受けられるケースもある。
具体的な例を見ながら注意点を見ていく。
注意点の一つ目は、「定額減税」。
今年は、1人あたり3万円の所得税が減額される定額減税も対象だ。
定額減税だけではないが、記入漏れがあると納付すべき税額が多くなったり還付される税額が少なくなったりする可能性がある。
そこで「e-Tax」をおすすめしたいと、定額減税の確認画面が自動で表示されるため入力漏れや計算間違いを防げるそうだ。
注意点二つ目は、「医療費控除」。
1年間で支払った医療費の合計が10万円以上の人は、納めた税金が一部戻ってくる場合がある。
書類の作成が必要なケースもあり、病院の領収書や医薬品のレシートなど準備しておくとスムーズだ。
そして、注意すべきは「ふるさと納税」との併用。
「ふるさと納税」はワンストップ特例、確定申告を省ける便利なシステムがある。
しかしー。
「医療費控除」と同時に行う場合は、「ふるさと納税」のワンストップ特例は無効となるので、「ふるさと納税」分も計算し確定申告に盛り込む必要がある。
「医療費控除」に限らず確定申告する方は、ワンストップ特例が無効になってしまうので、気を付けて欲しいという。
注意三つ目は、「20万円の壁」。
会社員の方でも、給与所得以外の所得が20万円を超えると、確定申告が必要だ。
副業などは分かりやすいが、忘れがちなケースも。
例えば、不要になった家電や洋服を売るのは特に問題あるない。
ただ、ハンドメイドの作品などを継続的に販売すると営利目的と判断され、申告対象となることがあるそうだ。
必要にも関わらず申告をしないと、加算税や延滞税というペナルティもある。
フリマアプリに限らずオークションなども含め20万円を超える所得は注意が必要だという。
国税庁のホームページの「チャットボット」、聞きたいことを入力すると疑問に答えてくれるシステムがある。
また、「国税相談専用ダイヤル」という電話も。
心配な方、相談ごとがある方は、頼ってみて下さい。
もう1つ、毎年、確定申告の時期に特に多いそうだが、国税庁をかたった不審なメールがくることがあるそうだ。
国税庁や税務署が、メールで納付を求める、差押えの執行を予告することは無いそうだ。
不審なメールを受けた場合は開かないように、記載されているURLをクリックしないよう願いたい、とのこと。
気を付けましょう。