内子町の伝統 冷え込み厳しい時期に和紙を作る「寒すき」作業
きょうは二十四節季のひとつ、一年でもっとも寒い時期といわれる「大寒」です。
愛媛県内では愛南町御荘で15.3℃となったほか、10地点で今年最高の気温を観測するなど、各地で2月下旬から3月中旬並みの暖かさとなりました。
大正8年創業。「大洲和紙」の伝統を受け継ぐ内子町の天神産紙工場では、けさも午前8時ごろから職人さんが手すき和紙の“寒すき”を行っていました。
冷え込みの厳しい時期に和紙を作る、寒すき。
職人 千葉航太さん:
Q.寒い時期はノリの効きがよくなるそうですね?
「そうですね、いいですね」
Q.夏場は違う?
「もっと水のようにサラサラしてしまって、粘りが無くなってしまう」
内子町のおとなり、大洲市のけさの最低気温は3月中旬並みの4.0℃と、この時期としては暖かい朝となりましたが…
職人 千葉航太さん:
「寒いので大変ですね。手もですし環境もですし」
書道用の半紙や障子用としての人気が高いという、天神産紙の手すき和紙。春本番まで、職人さんの辛い季節は続きます。