有権者の声に耳を傾けるシリーズ「一票の先に」。
今回のテーマは「物価高」についてです。日用品や食料品など値上げが相次ぐ中、今回の選挙の争点にもなっている物価高への対策。有権者の声を聞きました。

歯止めがかからない物価の高騰。家計にも大きな打撃を与えています。

〈買い物客〉
「野菜が高いなと思っています。感覚では1.5倍くらい（食費が）上がっているような感じがする」
「自炊するようになって節約はしているんですけど、それでも高くなってきたなと感じる」

〈ピアレマート新和店　小林英幸店長〉
「毎月のように（仕入れ値の）値上げの要請がきていて、この10月は今年に入り一番値上げの品目数が多い月」

価格が安定していることから「物価の優等生」とも呼ばれる卵も……

〈ピアレマート新和店　小林英幸店長〉
「鶏卵農家も飼料が高騰したり、コストがずっと高い状態になっているのである程度、価格の方は高い状態が続く」

総務省によりますと、9月の消費者物価指数は2020年の同じ月と比較して8％から9％上昇。特に食料品は19％上昇していて、ことし値上げの対象となるのは計1万2401品目にのぼる見通しだといいます。

少しでも出費を抑えるため需要が高まっているのが…

〈親子〉
「こっちがいい」
「これにする？」

日用品や学用品などを再利用する「リユース」です。

この日、燕市で行われたリユース会。寄付された1000点以上の制服や文房具などを無償で譲り受けることができます。

〈利用した人〉
「子どもが6人もいると、これがないと困るのよ」

〈利用した人〉
「食べ物もかかるし、道具もかかるし、服もかかるし物価高でしょ。助かりますね」

〈利用した人〉
「買うってなると金額も相当になるので無料でいただけるっていうのはとてもいいと思います」

物価高対策も争点のひとつになっている今回の衆議院選挙。それぞれの政党や候補がどんな政策を打ち出しているのか。訴えにも注目が必要です。

〈リユース会を利用した人〉
「全部（の価格）が上がっているのはわかるけれども、もう少し一般市民が生活しやすい状況をつくってもらいたい」

〈スーパーの買い物客〉
「生活に直面しているところの値段を下げていただくか、給料も少しずつ上げていくという政策を考えてくれてはいると思うんですけど、もう少し具体的に早めに進めていただけるとありがたい」

家計を苦しめる物価高。国民目線での早期の対策を求めて、有権者は1票を投じます。