臼杵商店街の大火から2か月 被災した店舗は再開に向け歩み進める 大きな課題「がれきの撤去」もまもなく
大分県臼杵市の商店街で起きた大規模な火事から、24日で2か月です。
課題となっていたがれきの撤去も早ければ1月末に始まることになり、被災した店舗の営業再開の動きも本格化しています。
2か月前、臼杵市中心部で起きた火事。
中央通り商店街通称「八町大路」で17棟が焼け、風情ある街並みの観光名所が大きな被害にあいました。
◆被災した徳丸香枝さん
「『もう(店)開いてるの』って言われる。ちょっと待ってねって。でもお茶は売れるよっていうことで本当に売り上げ的なこと言うと日々入ってます。前の店の時より入ってます(笑)」
こう明るく話すのは松田玉香園茶舗の店主徳丸香枝さんです。
徳丸さんの自宅兼店舗も火事で全焼し父親から受け継いだおよそ60年続く大切な店を失いました。
◆松田玉香園茶舗 徳丸香枝さん
「絶対、私の使命と思っている。何らかの形でやる、それはもう決めている、ブレてない。移転する気もないし、ここで何らかの形で商売をする」
徳丸さんは被災から3週間後、実家で営業を再開、客から直接注文を受けて茶葉を販売しています。
そしていま、商店街にある閉店した理容室を借りて、店舗での営業再開を目指しています。
23日、飲食店としての許可をもらうため保健所を訪れた徳丸さん。衛生面などの基準を満たすように店のレイアウトなどを準備してきましたが…。
◆松田玉香園茶舗 徳丸香枝さん
「ここにカーテンがあります。カーテンというか間仕切り。ただ区画ではない」
◆中部保健所職員
「これだとちょっと基準に合わない」
◆松田玉香園茶舗 徳丸香枝さん
「ガーン、そっかぁ。まあそうですよね。なかなか…分かりました」
残念ながら今回は許可が下りませんでした。
店のオープン予定は2月11日、やるべきことは山積みです。
◆松田玉香園茶舗 徳丸香枝さん
「みなさんの期待に1日でも早く 応えたいと思うので、いま頑張ってます!頑張ります!」
一方、商店街では。
◆TOS児玉直輝記者
「火事から2か月が経ったいまも囲いの向こうにはがれきが残されたままとなっている。しかしその撤去がいよいよ始まるということで、商店街は復興への道を一歩一歩進み続けているようです」
23日、被災者の会の代表と今週就任したばかりの西岡市長が今後の復興計画について話し合いました。
◆西岡隆 臼杵市長
「課題とかそういったものはどういう風なものがあったかなと」
◆被災した山中健一さん
「道ですね。ポンプ車がなかなか入りにくかった。細い道に行く時になかなかスムーズに入りにくい、もう少しスムーズに中には入れたら少し違ってたのかな」
また大きな課題だったがれきの撤去については、27日に業者の入札が行われ早ければ、1月末から着工出来ることになりました。
◆八町大路火災復旧対策会議 藤原紳一郎代表幹事
「まずはそこ(がれき撤去)が1番心配で早くしないといけないという思いがあった。今度は復興のことに向けてそろそろ頭を切り替えていけるかな」
復興への歩みを進める臼杵市の中央通り商店街ですが、25日土曜日は収益を商店街に寄付する復興バザールが開かれます。
フリーマーケットやステージイベントで商店街は盛り上がりをみせそうです。