２５日の衆議院予算委員会は、野党側が「政治とカネ」の集中審議を求めて審議がストップし、４時間遅れてスタートした。自民党・町村元官房長官は、民主党・小沢幹事長は自らの政治資金問題について国会の場でも説明するべきだとただした。

　町村元官房長官「小沢さんこそ、まさに政倫審（政治倫理審査会）なり予算委に自ら出てきて説明しようと、そういうふうにお勧めになるのが本当の仲間を思う気持ちだと思いませんか」

　鳩山首相「小沢幹事長としても必要なところでぜひ話をしたいということで記者会見をした。事情聴取に応じたわけで、何が問題かはっきりさせるためにもご本人が説明をされていると」

　町村元官房長官「なんで１０億円も超える十何軒も不動産を、『陸山会（小沢幹事長の資金管理団体）』を経由してそういう不動産を取得しなければならなかったのか。法律的には直接触れないかもしれないが、政治的・倫理的な問題は、国会でしか議論できないんですよ」

　これに対し、鳩山首相は「まだその時ではない。大事なことは捜査中だからそこに協力するということで小沢幹事長自身が事情を説明したわけです。どこに問題があるかすら、必ずしも今先ほど町村委員も法に触れることはないかもしれないという話をしたわけで、そのような話なので、まずは捜査の推移を冷静に見守ることが大事だと、そう申し上げている」と述べ、当面、小沢幹事長の国会招致は必要ないとの認識を示した。