公明党・山口代表は２４日、鳩山首相に介護政策の提言を行った。公明党の鳩山政権への接近が目立ってきている。

　山口代表は、鳩山首相に対して「介護施設に入りたくても入れない人をなくすため、２５年までに特別養護老人ホームなどを倍増する」といった提言を行った。これに対し、鳩山首相は「大きな方向性は一致している。政府として検討していきたい」と応じた。

　その後、鳩山首相は長妻厚労相を呼び、公明党の政策提言を反映するよう指示した。また、鳩山首相は、公明党が求めている政治とカネの問題に関する与野党の協議機関についても「早急に立ち上げたい」と答えるなど、両者の接近ぶりがうかがえた。

　一方、山口代表は審議拒否を続ける自民党について「審議に応じないのは、国民の期待に反するのではないか。堂々と出席して主張を述べる方が妥当ではないか」と述べ、厳しく批判した。その上で、「審議に応じるよう、こちらから促すことはない」と突き放した。