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新党「たちあがれ日本」が旗揚げ会見

2010年4月10日 18:37
新党「たちあがれ日本」が旗揚げ会見

 平沼赳夫元経産相や自民党に離党届を出した与謝野馨元財務相らが作る新党「たちあがれ日本」が10日午後、東京都内のホテルで旗揚げの記者会見を開いた。平沼氏と与謝野氏は「日本が危ない」と強調し、「最後の政治生命を懸けて取り組む」と述べた。

 たちあがれ日本・平沼代表「このままいったら日本は本当に大丈夫なのか。政治生命のすべてを懸けて、尊い日本のために汗をかかないといけない」

 たちあがれ日本・与謝野共同代表「この仕事を最後として政治人生を終わりたい」

 会見には、たちあがれ日本の応援団長の東京・石原慎太郎都知事も参加した。石原氏は「君らが持ってない危機感を我々年寄りは持っているんだ」と述べた。

 たちあがれ日本は、反民主党政権を打ち出し、参議院議員選挙での与党の過半数獲得阻止を目標に掲げている。発表された政策には消費税率を引き上げて社会保障や雇用拡大の財源とすることでの「安心」と、規制緩和などによる「成長」を同時に達成することや、自主憲法の制定などが盛り込まれている。

 今後、候補者を積極的に発掘し、参院選では比例代表と東京など大都市部の選挙区に候補を擁立し、候補者がいない選挙区では自民党候補を支援する方針。

 これに対し、自民党は与謝野氏らの離党を残念だとする一方、第3極として競合するみんなの党は「第2自民党だ」と批判している。

 たちあがれ日本の政策に自民党との大きな違いは見られず、メンバーの平均年齢は69.6歳。民主党批判と自民党への危機感で作った新党が国民の支持を得るには、はっきりした政策と新鮮な候補者が必要となる。