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菅新政権あす発足に向けて詰めの作業続く

2010年6月7日 13:56
菅新政権あす発足に向けて詰めの作業続く

 8日の新政権発足に向けて、菅直人新首相は7日、新たな体制について詰めの作業を進めている。ほぼ固まった新政権の顔ぶれは、「小沢カラー」からの脱却が鮮明なものになった。一方で、国会の会期は約2週間、延長される可能性が高まっている。

 仙谷由人新官房長官「(Q民主党・小沢一郎前幹事長との距離を指摘する声も。菅カラーをどう出すか?)菅さんがちゃんとお出しになるんじゃないですか」

 民主党・安住淳新選対委員長「政治倫理審査会みたいなところで、(小沢)前幹事長が話をしやすいのであれば、それはそれでやっていただいてもいいのでは」

 菅新首相は都内のホテルで、官房長官に内定している仙谷氏らと協議しているが、残る閣僚ポストはわずかになった。消費者・少子化相については、国家戦略相に内定している荒井聡氏が兼任する方向。また、農水相についても最終調整が行われている。

 一方、党役員人事で、政調会長と兼務で入閣することが内定している玄葉光一郎氏については、公務員制度改革相で調整している。こうした中、樽床伸二新国対委員長は国民新党・下地幹郎国対委員長らと、今後の国会運営について協議した。

 国会の会期は6月16日までだが、組閣が遅れたことによる郵政改革法案の審議時間の確保やマニフェストの印刷が間に合わないなどの理由で、会期が約2週間、延長される可能性が高まっている。そうなれば、7月11日に予定されている参議院議員選挙の日程もずれ込むが、民主党内には、支持率の上昇などからなるべく早く選挙をするべきとの意見も出ており、ギリギリの判断となりそうだ。