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参院選勝敗ライン、50議席がベース~首相

2010年6月9日 8:16
参院選勝敗ライン、50議席がベース~首相

 菅新内閣が8日夜、発足した。首相官邸で記者会見した菅首相は「最小不幸社会をつくる」と意気込みを語った。また、参議院議員選挙の勝敗ラインについては、6年前に獲得した50議席が「ベースになる」と述べた。

 菅首相「政治の役割というのは、“最小不幸”の社会をつくることにあると考えています。(閣僚人事は)官房長官を軸にした一体性を考えて構成しました。煙たい存在であり、しかし、力のある人に官房長官になっていただくことが、この政権の一体性をつくっていく上での、最初の一歩だと考えています。“奇兵隊内閣”とでも名付けたいと思います」

 また、野党側が民主党・小沢前幹事長の証人喚問などを求めていることについて、幹事長辞任が「一定のけじめではある」とした上で、「他党の主張も聞きながら判断していきたい」と述べるにとどまった。

 菅新内閣のメンバーは、皇居での認証式を経て8日午後9時半過ぎに初めての閣議を行い、恒例の記念撮影が行われた。その後、各閣僚は記者会見に臨んだ。

 亀井金融・郵政相「今国会で郵政改革法案をぜひ成立させていただきたい。どうしても成立させたい」

 長妻厚労相「(来年度の子ども手当)必ずしも、満額支給については非常に難しいのではないか」

 前原国交相「(小沢氏の)政治倫理審査会への出席をうやむやにすると、野党が批判をしているように“小沢隠し”だとか、あるいは政治とカネの問題については『結局、ケジメをつけないで看板だけをかえたのでは』という批判に耐えられない。(政倫審に)出席をされて、堂々と主張されることがいいのではないか」

 玄葉公務員制度改革相「(政調会長と閣僚の兼務について)党内の闊達(かったつ)な政策議論、政府・与党の一元化された政策、意思決定を両立させる意味合い、それを担保する意味合いがあると思う。政治史上初めての試みなので、何とか成功させたい」

 蓮舫行政刷新相「税金の浪費を徹底的に洗い出す。事業仕分けなどの手段を使い、行財政改革を抜本的に行う道筋をつけ、できるものから改革を行っていく。全力で取り組んでいきたいと思う」