×

与党の勝敗ラインは?政治部長が解説

2014年11月22日 19:16
与党の勝敗ラインは?政治部長が解説

 21日午後、衆議院が解散され、来月14日に総選挙を行うことが正式に決まった。与党の勝敗ラインや選挙の争点などについて、政治部・伊佐治健部長が解説する。

○与党は勝敗ラインをどの程度に設定している?

 現在、与党は326議席ある。安倍首相は21日の会見でも、「与党で過半数」を掲げた。過半数は238議席なので、仮に80議席以上減らしても勝利ということになってしまい、党内には「あまりにもハードルが低い」という声が出ている。そこで現実的な線として、与党幹部は安定した国会運営が可能となる266議席を目指す方針で一致した。しかし、党内には、40議席以上減らしたら、つまり「280台の前半を切るようだと責任論につながる」との声もある。

○対する野党側は?

 ポイントは選挙区調整がうまくいくかどうかだ。2年前の総選挙では第三極ブームで野党が乱立して票が割れてしまい、結果的に自民党の独り勝ちにつながった。今回、共産党を除く野党間の調整で候補者の一本化に成功した選挙区もあるが、まだまだ難航しているのが現状だ。

○安倍政権の2年間を問う選挙、争点は?

 安倍首相は21日の会見で自ら「アベノミクス解散」と名付けたが、経済中心の政策論争に持ち込みたい構えだ。一方で、集団的自衛権の行使容認や原発再稼働、政治とカネの問題など選挙で問われるべきテーマは数多くある。