イギリスで７日行われた総選挙は、与党・保守党が事前の予想を覆して議席を伸ばし、単独で過半数を獲得した。キャメロン首相は勝利宣言を行い、引き続き政権を担う意欲を示した。

　ＢＢＣによると、日本時間８日午後９時現在、約９８．９％の議席が固まり、与党・保守党が単独過半数となる３２６議席となっている。キャメロン首相はすでに勝利宣言を行い、引き続き政権を担う意欲を示した。

　これに対し、政権交代を狙った最大野党の労働党は２３２議席にとどまっており、ミリバンド党首は党首を辞任する意向を示した。

　全体では保守党の圧勝となったが、スコットランドではイギリスからの独立を旗印とする民族政党が議席をほぼ独占したほか、議席数は伸びなかったものの、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの独立を訴える政党が得票率で１２％に達した。

　キャメロン首相はエリザベス女王に面会し、首相続投の考えを伝えたとみられ、地方やＥＵとの関係をめぐり、引き続き難しいかじ取りを迫られそうだ。