保守党が圧勝…単独過半数も 英総選挙
イギリスで7日に行われた総選挙は、与党・保守党が事前の予想を覆して議席を伸ばし、単独で過半数をうかがう情勢。開票は続いているが、キャメロン首相は勝利宣言を行い、引き続き政権を担う意欲を示した。ロンドンから渡辺祐史記者が伝える。
BBCによると、日本時間8日午後4時半現在、約95%の議席が固まり、保守党が307議席、野党・労働党が222議席などとなっている。また、BBCは保守党が過半数を3議席上回る329議席を獲得するとの予測を報じている。キャメロン首相は勝利宣言し、引き続き政権を担う意欲を示した。
キャメロン首相「私たちは今夜、国民から大きな力をもらった。私が政府をリードしていきたい」
今回の選挙では、どの政党も過半数に届かないのではとの予測があったが、なぜ保守党はここまで伸びたのか。勝因は1つではないが、現地メディアは、スコットランドの民族政党との関連性をあげている。
スコットランド民族党・スタージョン党首「とても良い状況です。スコットランドの歴史的転換の時だ」
スコットランド民族党はスコットランドの議席をほぼ独占し、第3党に躍り出る見通し。この政党は選挙前から労働党との連立による政権獲得をにおわせていた。しかし、有権者の中には、スコットランドの独立を掲げる民族党に対するアレルギーが少なからずあり、結果として、民族党が連立を模索した労働党の票が保守党に流れたという。つまり、消極的な選択の結果だとしている。
キャメロン首相は日本時間8日午後7時にエリザベス女王に面会し、首相続投の考えを伝える見通し。