日本と中国の両政府は２７日午前、東シナ海ガス田の共同開発に関する局長級の条約締結交渉を開始した。

　東シナ海のガス田をめぐっては、日中中間線付近で中国が独自に開発を進めていたが、０８年６月に中間線をまたぐ海域に日中の共同開発区域を設定することや、白樺（しらかば）ガス田の開発に日本が参加することなどで合意していた。

　２７日の協議で、日中両政府は合意の履行に関するそれぞれの立場を説明した上で、早期の妥結を目指すことで一致した。しかし、次回の協議について秋口に中国・北京で行うことでは一致したが、日程を確定させるには至らなかった。国益に直結する海洋資源配分にかかわるため、今後、協議は難航することも予想される。