KADOKAWA サイバー攻撃集団「新たに情報流出」との主張を確認
大手出版会社KADOKAWAは、サイバー攻撃を仕掛けてきた集団が「新たに情報を流出させた」と主張していることを確認したと発表しました。
KADOKAWAでは先月、サイバーアタックを受け、グループ会社の全従業員の個人情報などが既に外部に流出しているとしていますが、2日、情報を盗み取った集団が「新たに情報を漏えいした」と主張していることを確認したと発表しました。
KADOKAWAはニコニコ動画などを運営するドワンゴと2014年に経営統合していますが、先月8日、ドワンゴなどが運営するウェブサービスが正常に利用できない障害が発生しました。
調査を行ったところ、身代金要求型のコンピューターウイルス(=ランサムウエア)によるサイバー攻撃を受けたことが判明しました。
これにより、KADOKAWAはウェブサービス全般を停止し、さらに紙の書籍の受注システムや、物流システムの機能も一部停止していて、事業に大きな影響が出ています。
また、取引先との契約書や、子会社ドワンゴの全従業員の個人情報などが外部に流出したことも確認しています。
――かなり大規模な攻撃ですが、ハッカー集団の目的はわかっているのでしょうか。
金銭を要求しているとみられています。ハッカー集団は金銭の支払い要求に応じなければ、盗み取ったすべてのデータを公開すると主張しているという話もあり、警察による捜査も始まっていて、KADOKAWAは「主張内容の信ぴょう性について現在調査中」としています。
――被害を受けているのはKADOKAWAですが、我々はどう気をつければいいでしょうか。
SNS上などでハッカー集団のものとみられるウェブサイトにアクセスしたり、データファイルをダウンロードしないでください。ネット上で感染して、このウイルスを拡散してしまう可能性があります。
なお、ニコニコサービスなどグループの利用者のクレジットカード情報に関しては、KADOKAWAは「社内でデータを保有していないため、情報漏えいは起こらない」としています。