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菅首相と会談の小沢氏、政倫審出席を拒否

2010年12月20日 17:02
菅首相と会談の小沢氏、政倫審出席を拒否

 民主党・小沢元代表の政治とカネの問題をめぐり、菅首相は20日、小沢氏と直接会談した。菅首相は衆議院政治倫理審査会(政倫審)への出席を促したが、小沢氏は拒否した。

 会談で小沢氏は、政倫審が招致を議決しても出席しない考えを示した。

 「(小沢氏は)議決があっても出ないという姿勢を示されました。私としては、それではなんらかの党としての、そうした方向に対して物事を決めなくてはいけなくなると申し上げ、そのことを、そういうやりとりの中で会談が終わりました」-あくまでも政倫審への出席を拒否する小沢氏に対し、菅首相はこのように述べ、民主党としてさらなる対応を検討する考えを示した。菅首相が、離党勧告などの処分や証人喚問などに踏み切るのかが焦点。

 約1時間半にもわたる2人きりの会談で小沢氏は、「国会運営や選挙の状況について政治とカネ以外の影響の方が大きいんじゃないか」と述べたのに対し、菅首相は「小沢さんの政治とカネの問題も、マイナスの影響が少なくともある」と応酬したという。

 会談が平行線に終わったことを受けて、民主党執行部は20日午後3時から開かれた党の役員会で、この問題について話し合った。

 ある官邸関係者からは「今回は菅首相も本気だ。小沢氏を切らなきゃ始まらないところまできた」との声も出ている。一方で、小沢氏に近い議員らは、執行部の責任を追及する両院議員総会の開会を求める構えを見せており、党内情勢は緊迫している。