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民主・岡田氏、小沢氏の証人喚問の検討も

2010年12月20日 20:07
民主・岡田氏、小沢氏の証人喚問の検討も

 民主党・小沢元代表の政治とカネをめぐる問題で20日、ついに菅首相と小沢氏の直接会談が実現した。会談は2人っきりで1時間半にも及んだが、小沢氏は衆議院政治倫理審査会(政倫審)が招致を議決しても、出席しない考えを示した。これを受け、民主党は早速、役員会でこの問題を協議した。岡田幹事長は証人喚問は簡単ではないとしながらも、検討する考えを示した。

 「(小沢氏は)議決があっても出ないという姿勢を示されました。私としては、それではなんらかの党としての、そうした方向に対して物事を決めなければならなくなりますと申し上げ、会談が終わりました」-菅首相はこのように述べ、民主党としてさらなる対応を検討する考えを示した。今後、離党勧告などの処分や強制力のある証人喚問に踏み切るかが焦点。

 民主党は早速、役員会でこの問題を協議した。岡田幹事長は証人喚問は簡単ではないとしながらも、「(小沢氏が)決定しても出ないと明言されたこと、そういう政倫審なら意味がないと一部野党が主張していること、そういうことを踏まえて、今後どうするか考えていかなければいけない」と述べ、1週間後の役員会で対応を決める方針を明らかにした。

 こうした中、ある民主党議員は「このところ内輪もめばかりで針のむしろだから、地元に帰りたがらない議員がけっこういる」と嘆いている。いつまでもこの問題を引きずっていては、民主党政権がさらに世論から見放されることになる。