第１７７通常国会が２４日、召集される。菅首相は施政方針演説を行い、野党側に建設的な政策論争を呼びかける考え。

　２４日に召集される通常国会では１１年度予算案とその関連法案の行方が最大の焦点。ねじれ国会の下、野党側が対決姿勢を崩さなければ、予算案をめぐって菅政権が追い込まれる可能性もある。２４日の施政方針演説で、菅首相は野党側の責任にも言及し、建設的な政策論議を求める考え。

　また、最大の課題に掲げている社会保障と税の一体改革についても与野党での協議を呼びかける方針で、２３日は関係閣僚を首相公邸に集め、２４日から始まる通常国会に向けた勉強会を行った。菅首相は、与野党協議を経て６月までに具体的な改革案を取りまとめたい考えで、有識者を含む政府案の検討会議を２月初旬から開くことを決めた。

　一方、野党側は、民主党・小沢元代表の国会招致や与謝野経財相の入閣問題などで菅政権を厳しく追及する構えで、通常国会は波乱含みの展開になりそうだ。