東日本大地震で、菅首相は１３日夜、「東京電力」に対し、１４日から計画停電を実施することを了承したことを明らかにするとともに、国民に節電を訴えた。

　菅首相は「電力の供給不足に陥り、そのままでは域内全域で大規模停電のおそれが出てきた。このため、私は、東京電力に、１４日から管内で計画停電を実施することを了承した。戦後６５年経過した中で、最も厳しい危機だと考えている。この危機を乗り越え、より良い日本をあらためて作り上げようではありませんか」と述べた。

　計画停電では、東京電力の管内を５つのブロックに分けて、１４日の午前６時２０分から３時間ずつ順番に停電させていくという。

　続いて会見した海江田経産相は、東京電力管内では、一日あたり約１０００万キロワット（通常の消費量の４分の１）の電力量が足りない見通しであることを明らかにした。また、節電啓発担当相に任命された蓮舫氏は、家庭に対しては使っていないコンセントを抜くなどの節電対策を、産業界に対しては百貨店の営業時間を短縮させるなどの節電を呼び掛けた。

　政府は１３日夜、対応策を早急に作成するため、電力需給対策本部を設置し、第１回の会合を開くことにしている。