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菅首相 仙谷代表代行を官房副長官に起用

2011年3月17日 22:02

 菅首相は17日夜、首相官邸の被災者生活支援の態勢を強化するため、前官房長官だった民主党・仙谷代表代行を官房副長官に起用した。

 枝野官房長官「いかに強力に震災対策を進めるか。強力な政治力を要する仕事。省庁の調整も必要。進める上では、仙谷副長官が適任と首相が判断したもので、あらゆる事項に優先すると思う」

 仙谷氏は官房副長官として政府の被災者生活支援特別対策本部の副本部長に就任した。これを受けて、藤井副長官は首相補佐官となった。今回の人事は福島第一原子力発電所の事故対応に追われる枝野官房長官の負担を軽くする一方、被災者の生活支援を強化する狙い。

 一方で、仙谷氏は去年、参議院で問責決議が可決され、今年1月に官房長官を交代した経緯があるだけに今後、野党側の反発も予想される。これに対して、枝野官房長官は「政府の責任を最大限果たすことを唯一の観点として人事が行われたと思う」と述べている。