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福島第一3号機の放水、午後から~官房長官

2011年3月18日 13:19
福島第一3号機の放水、午後から~官房長官

 枝野官房長官は18日午前11時前に記者会見し、福島第一原子力発電所について、午前中は外から電力を引く作業に集中し、自衛隊による3号機への放水作業は午後から行う方針を明らかにした。

 枝野長官は、3号機の燃料プールについて「水が入っていることは間違いないと思われるが、確実な情報は得られていない」としている。そして、5号機と6号機も温度が上昇しているが、直ちに危険になる状態ではないと述べた。また、放射線量の数値について「全体としては人体に影響を与えるおそれのある大きな数値は示されていない」と述べた。

 防衛省によると、放水は早ければ午後2時に開始される見通しで、現在は消防車に対する給水作業を行っている。まず、自衛隊の放水車7台とアメリカ軍から借り入れた高圧放水車1台が行う。それに引き続いて、消防庁のハイパーレスキュー隊による放水が行われるが、自衛隊・消防庁ともに放水は全て3号機に向けて行うという。

 自衛隊は一時、17日に引き続き、上空からヘリでの水の投下を行う準備を整えていたが、18日は実施しない方針。防衛省関係者は「18日時点では消防庁と連携して、地上からの放水に集中したほうが効果的と判断した」と話している。