非常に高い放射線量 公園を立ち入り禁止に
東京・池袋の公園内で毎時480マイクロシーベルトという非常に高い放射線量が測定され、豊島区は23日、公園全体を立ち入り禁止にした。
高い放射線が検出されたのは豊島区池袋本町の「電車の見える公園」。豊島区によると、20日に区民から「放射線の高い所がある」と連絡があり、22日に区の職員が測定したところ、すべり台の下の部分から、1時間あたり2・5マイクロシーベルトを検出。さらに23日に原子力規制庁とともに測定をしたところ、1時間あたり480マイクロシーベルトという非常に高い放射線量を検出したという。
今回測定された放射線量は、福島第一原発に近く多くの住民が避難を余儀なくされている福島県浪江町などと比べても、約20倍と非常に高い放射線量で、近くで浴び続けると2時間程度で一般の人の年間被ばく線量限度に達する可能性がある。
専門家は、原発事故から4年がたっていることや、福島から距離のある東京都内の局所的な場所でしか計測されていないことなどから、原発事故と関係があるとは考えにくいと話している。
豊島区は、公園を立ち入り禁止とするとともに、地中に何らかの物質が埋まっている可能性もあるとみて、24日にもすべり台部分の土を掘るなど調査するという。