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不信任案めぐり与野党、民主党内で駆け引き

2011年5月30日 13:40
不信任案めぐり与野党、民主党内で駆け引き

 菅内閣への不信任決議案について、自民党は6月2日にも提出する構えを見せており、与野党、民主党内の駆け引きが激しくなっている。

 民主党内から造反の動きが出る中、執行部は引き締めを強め、説得工作を強めている。岡田幹事長が、個別に小沢元代表に近い議員や中間派の議員と会談して説得を続ける他、安住国対委員長が「不信任案が可決すれば、解散を菅首相に進言する」と述べ、造反の動きをけん制している。

 民主党執行部は「不信任案は否決できる」との見通しを示しているが、小沢元代表に近いある議員は可決に自信を見せるなど駆け引きが激しくなっている。

 一方、自民党・谷垣総裁は30日朝も「このままでは復興が進まないとの疑問を多くの方が持っている」と述べ、菅政権の東日本大震災対応を批判した。自民党と公明党は6月1日の党首討論の内容や世論の動向を見て、不信任案の提出時期を最終判断する考え。