サッカー女子ワールドカップ（Ｗ杯）で優勝した日本代表「なでしこジャパン」への国民栄誉賞の表彰式が１８日午後、首相官邸で行われた。澤穂希選手は「このような名誉な賞を頂いて、本当に嬉しく思っています」と語った。

　今回表彰されたのは選手、監督、コーチら計３５人。国民栄誉賞は、これまで「個人」に与えられていたが、「団体」への授与は初めて。

　菅首相は表彰式で、国民栄誉賞の賞状と盾の他、受賞者全員に対し、副賞の記念品として、広島・熊野町の伝統工芸品で、海外からも高い評価を受けている「熊野の化粧筆」（７本セット）を贈った。関係者によると、「清楚（せいそ）で美しい」という意味の「やまとなでしこ」にふさわしいものを選んだという。菅首相はまた、自身のコメントを伸子夫人が書いた手紙を、受賞者それぞれに渡したという。

　澤穂希選手は「このような名誉な賞を頂いて、本当に嬉しく思っています。（手紙の内容は）伸子夫人のこともあるので内緒ですけど、最後にみんな一行は『世界一の感動をありがとうございます』というのがみんな（の手紙に）入ってた一言です」と語った。また、宮間あや選手は「（記念品の化粧筆は）なかなかピッチでは使うことはないですけど、それ以外のところで使わせていただきたいなと」と語った。